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父を見送ってから半年後
私たちは、福岡から岡山へ引っ越し、
実家へも
かなり近くなりました。

祖母は、施設にいる3年間で
2回、ベッドから転落して骨折をしました。

どちらも、大事には至らず、
痛みもひどくなかったため
私と母は
手術をしない、という方向での
治療をお願いしました。

1度目は病院でリハビリもし、
いきいきとして施設に戻りましたが

2度目はリハビリもできず
そのままの状態で施設に戻りました。

介助でポータブルトイレに降り、
昼間は車いすで食堂に出ていました。

食べることは、変わらず
よく食べていました。
母の差し入れする
好物のかまぼことか和菓子とか喜んでいました。

ベッドで横になりながらも、
唯一の楽しみである茶菓子を食べていたので
いつも手の届くところにお菓子が切れないよう
母は気を遣っていました。


年老いてから、
家族に満足に食べ物を与えられない、
それって
けっこう、遺恨になるんです。

曾祖母の死から、私たちはそれを痛切に学びました。


次第にベッドで寝ていることが多くなりました。

母と私で、
もしもの時のことを話し合ったことがあります。


「  自然に。 」

その一言でした。

自宅に連れて帰れればそれに越したことはないのですが、
それは難しい。
できればこの居室で最後を迎えたい。

病院ではなく。


職員さんに相談したところ、
それはかまわないとのことでした。

ただ、感染症などで治療が必要になる場合は
入院してもらうようになります、とのことでした。



私は、前から考えていることがありました。

そう遠くない未来、祖母を見送る日が来る。

それは子どもたちにとって、
死に触れるまたとない機会になる。


その瞬間を無駄にしないように。


誰にも言ったことないけど、

心の中でずっと考えていました。

  
 
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【2016/02/03 10:00】 | 親との関係
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